四年くらい前にB3Sを使ったTLSを作りました。 制作記事は、次のリンクです。
FC2ブログ 「小型 8cm TLS 作成」今回は、TangBandのW3-2141に換装してみました。
このユニットは8cm口径ながら最低共振周波数が低くてマグネットも大きいので、良い音が期待できます。
振動板は竹繊維入りのパルプで白っぽい色です。またセンターのイコライザーは特殊な形状で高音域の特性を改善しています。エッジは幅広で繊維で強化してあるようです。
これを取りつけるボックスは、TLSといってユニットの後ろ側に先細りのホーンをつけたものです。
短いホーンで低音の拡大を図ることができます。
図面とシミュレーション結果を載せておきます。
シミュレーションの結果を見ると、低音は50Hzから300Hzまでレベルが高くなっています。
この傾向は低音の量感が豊かになると予想できます。
中音から高音は結構フラットになっています。
10kHz以上が山になっていますがこれはユニットの特性です。
この辺りは超音波の領域なので音としてはあまり感じません。
またこの周波数帯域は音の指向特性が狭まるので中心軸から外れるとレベルは下がっていきます。
15度~30度ぐらいずれるとフラットになると思います。
四時間位でユニットを取り替えました。
下の写真の外側です。
試聴してみました。
聞いたアルバムは、AI - THE BEST です。
聞いた第一印象は、周波数特性的にはフラットでボーカルに厚みがあるという感じです。
低音はボリュームを上げても破綻しにくく振幅が大きく取れています。
高音はそれに比べるとややおとなしく感じますが出るべき音はちゃんと出ています。
また能率が高く87dBもあるので結構な音量が出せます。
やはり値段が高いユニットだといい音がでますね。私好みの音です。
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