FOSTEXから、2Wayチャンネルデバイダーが安く発売されたので、それを使ってSPをマルチアンプ駆動で鳴らすことにしました。
今までは、1台のアンプで低音用と高音用のSPを鳴らすために、アンプとSPの間にデバインデングネットワークという回路をつけていました。
下の写真が、そうです。
チャンネルデバイダーというのは、音楽信号をアンプの前で低音用と高音用に振り分けて、それぞれを別のアンプで増幅し、SPを鳴らすというものです。
こうすると何が良いのかというと、
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アンプとスピーカーの間に何も入らないので、ダイレクトなSP駆動が可能になり、より生の音に近い再生が可能になる。
特に、デバインデングネットワークでは、低音用の回路にコイルが直列に入るので、その直流抵抗があるため、低音の迫力が削がれてしまう。
- スピーカーは磁石の中にボイスコイルをおいてそれに振動板をつけており、ボイスコイルに音楽信号を流して音を発生しているが、低音では振幅が大きくなりファラデーの法則によって逆起電力が起きて見かけのインピーダンスが上昇する。デバイデイングネットワークでは、インピーダンスが一定だという前提条件で減衰特性を計算しているので、その逆起電力を吸収するためにインピーダンス補正が必要となる。しかし、チャンネルデバイダーを使えばその必要がなくなる。
- チャンネルデバイダーでは連続可変でクロスオーバー周波数を変えられるので、最適な周波数が選べる。
- チャンネルデバイダーでは、高音のレベルを連続可変で変えられるので、低音と高音のバランス調整が簡単にできる。
ただし、アンプが2台必要になります。
私は以前に作った2Way TLSで、これを試してみました。
一番外側のスピーカーです。
アンプ部は、
- 赤がチャンネルデバイダー
- 青が高音用アンプ
- 緑が低音用アンプ
です。
配線が済んだので、装置の電源を入れてクロスオーバー周波数とレベル調整をします。
クロスオーバー周波数は、だいたい3kHzで良くなりました。これを高くしていくとボーカル帯域が凹んでしまいました。
高音のレベルは、アンプのボリュームとの関係がありますが、私の場合だと±0dBにして高音用のアンプのボリュームは3時の位置、低音用アンプのボリュームは12時の位置で合いました。
さて、音出しをします。
聴くのは『Taylor Swift』の「1989」というアルバムです。
彼女は、美人で人気のポップ歌手です。
とてもノリの良い歌が多くて気分が明るくなります。
試聴してみると、すぐに低音の伸びやかさが違うのに気づきました。
腹に響く音や、地を這うようなもっと低い振動というようなものまで聴こえます。
そして、躍動感があります。
ボーカル帯域は、クロスオーバー周波数を調度良くしたために、張りがあります。
高音は、今までボリュームを上げていくと耳に痛い感じがしてたのですが、
それがなくなってシンバルもしっかり聞こえるのだけれど、突き刺さる感じが無いです。
音の鮮度が良くなって細かい音まで聞こえ、しかも耳に心地よいスピーカーに変わりました。
音楽を聴くのが今までより更に楽しくなりました。
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