ND91-4 MDBR の製作

前回は、ND91-4を使ったバスレフ2Wayスピーカーを作りました。

低音の迫力は思った以上でした。

さらに重低音を出せないかと思案した結果、ダブルバスレフにしようと思いました。


設計をしてみると以下のようになりました。

このままでは、第一空気室の高さが短くてスピーカーを収められません。

それでFR084WA01のダブルバスレフの様にすれば何とかなると設計しなおしました。

このようにするとギリギリですが、スピーカーを入れられるという計算です。

それでもスピーカーを縦一列に並べるには高さが短いのでツィーターは中心線から18mm左右にずらしました。


この形式を MDBR(M字型ダブルバスレフ)と命名しました。

断面を見るとアルファベットの M のように見えるからです。


板取図は、三六の定尺からの場合は次のようになります。


製作途中の写真です。

ND91-4 のマグネットと斜め板1が干渉しないようにバッフルは t=18mmのパイン集成材を使用しました。

それでもマグネットが思ったより大きくて斜め板1に閊えて数mm浮いてしまいました。

苦肉の策として、マグネットの当たる位置を少し削って何とか収めました。

こういう場合 MDF は簡単にノミで削れるので良かったです。


セッティングした様子が次の写真です。




試聴は BEST A.I. で行いました。(吸音材は無しです)

思ったような音が出ていません。なにかしら迫力がないのです。

「ボンドがまだ十分に硬化していないからかな?」と次の日まで待ちました。

 

翌日、もう一度聴いてみると全然違っています。

特に低音の出方の変化は顕著に良くなっています。

ツィーターとのつながりも良く目を閉じていると大型のスピーカーが鳴っているように思えます。

 

口径 9cm の 2Way だからスピード感のあるキレの良い音が楽しめます。

コンパクトで置き場所も選びません。

私のお気に入りのスピーカーに仕上がりました。



>>>>>  追記  <<<<< 2015.11.24


色合いがバッフルと箱部分で違いすぎて違和感があったのでボックスはアイボリーに塗装しました。