CHR-70v3を使ったバスレフボックスの制作

以前に、バックロードホーンの改造記事を書きました。

その時に使用したユニット(W4-1320SIF)用にと、

注文してあった、カット材が余ってしまいました。

それで、トラスミッションラインでは、結果が良くなかった

CHR-70v3をそのボックスに入れてみることにしました。

設計図は、上記のとおりです。

少し変更したところは、バスレフダクトを裏面にして、

バッフルを交換できるようにしたことです。

これで、他のスピーカーユニットも使えるようにしました。

またバスレフダクトは、長さを調節できるものにしました。

使用するスピーカーユニットに合わせて、長さ調節ができます。

 

このスピーカーユニットは、高音域の特性が優秀で、

スピーカー正面から30度ずれても、あまりレベルが落ちていません。

だから、ツィーターは無しで大丈夫だと思います。

念の為に、シミュレーションしてみました。

実用再生周波数帯域は、およそ40Hz~25kHzとなり、

かなりのワイドレンジです。

 

サブバッフルの中央の桟の後ろには、裏板と接続する

補強板が入っています。

こうすると、スピーカーの振動を吸収して音がスッキリします。

 

完成したので、セッティングして試聴をしました。

阿川泰子の「Yasuko Agawa」や

オリビア・ニュートン・ジョンの「The Definitive Collection」など

女性ボーカルを中心に聞きました。

低音の量感は十分です。質感的には、やや軽めでしょうか。

ボーカル帯域の解像度は繊細で非常に良いです。

高音域も、また高解像度で大変良いです。

 

CDに入っている音を忠実に再生する感じがします。

録音が良い物ほど、真価を発揮するスピーカーです。

 

やはり、このユニットはバスレフボックスが合うようです。

内容積14Lと大きめのボックスなので、窮屈感がなく、

のびのびした音で、どんなジャンルの音楽でも合います。

振動板が軽くて繊細に作ってあるので小音量でもリアルです。

ただし、許容入力が小さいので大音量での再生には不向きです。